00103-040705 野尻学荘と野尻小学生キャンプ
先日、東京YMCAの副総主事より機関誌「東京YMCA」7月/8月号に掲載する原稿のご依頼をいただきました。依頼されたタイトルは「YMCAキャンプの特色──野尻小学生キャンプと野尻学荘──」。990字。締め切りは7月6日。そこで本日執筆しました。昨日のshiologyで書いた内容に通ずるところがあるので、こちらにアップします。
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YMCAのキャンプは楽しい。楽しいことが最大の価値である。野尻小学生キャンプにおける子どもたちの生き生きとした笑顔がその証左であるし、毎年の参加者に占めるリピーターの割合が高いことも何よりの証である。
ではその楽しさの源泉は何であろうか。野尻学荘に10年以上参加し、その後現在まで野尻小学生キャンプに8年間かかわっている筆者が考えるに、それは3つの要素の循環に収斂するように思う。
第1に最も重要なのは「表現の場と機会」が多分に備わっていることである。木の葉や枝などを用いて創作した工作や絵画。グループで練習を繰り返すスタンツや合奏。ヨットやアーチェリーなどで競う技や得点。それら多種多様な形で自己表現をする機会がちりばめられている上、その成果をキャンプコミュニティー全体が集っている食後に発表するという更なる「表現の場」が用意されている。自己の可能性を存分に発揮したい若いキャンパーたちにとって、自分の存在をアピールする創造的表現欲求が十全に満たされることが、彼らの成長の礎である。
第2に、キャンパーたちの多様な表現を、リーダーをはじめとするコミュニティー構成員すべてが「感謝と賞賛」によって迎えることである。一所懸命にふきんをしぼってテーブルを拭いてくれた1年生に感謝し、きれいになったことを賞賛。みんなの前で歌ってくれたことに感謝し、その音楽性を賞賛。蝉の抜け殻の在処を教えてくれたことに感謝し、それを発見したことを賞賛。キャンパーたちは自己の行為や表現が感謝され賞賛されることによって躍動感を覚え、表現することの楽しさ嬉しさと安寧を得るのだ。それが更なる表現のインセンティブになることは言うまでもない。
第3は、そのような感謝と賞賛を受け続けることによってキャンパーが「受容感と帰属感」を持つことである。自分の表現が認められ、自分という人間が受け入れられる。この受容感は、円満な家庭で得られる安心感と類似するものであり、次第にキャンプコミュニティーに対する帰属感へと昇華するのである。
キャンプの「楽しさ」は、これら3つの要素が互いに作用しあうことによって生み出されるものである。言い換えれば3要素の循環がキャンプの生命線なのだ。
69歳の野尻学荘と9歳の野尻小学生キャンプ。キャンプという生命体が、好循環によって「限りなき成長」を続けてゆくよう祈っている。
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この文章に書かれていることを「リーダーの役割」という視点に置き換えると、以下のようになると思います。
・メンバーたちに表現の場と機会を提供すること。
・メンバー一人一人を、ありのまま受け入れること。
そして、メンバーたちの自立のプロセスをともに歩むことができる優しい心の持ち主。それがリーダーだと思います。 なるほど。Happy Hacking Keyboardはもっと使い込んでみないと良さが分からないのですね。了解。せっかく買ったんだから少なくとも2ヶ月は研究室で使ってみることにします。さっそくいま、付け替えました。しかし、こんな身近に(といっても物理的には彼はカナダにいてとても遠いのだが)4年も使っている人がいたとは。買う前にメーリングリストででもきいてみれば良かったです。アドバイス、感謝です。
今日は朝、CD-ROMをS先生に届けるついでに、ロースクールの共同研究室にあるPowerMac G5のセッティング。ちょうどK先生がいらしたので色々とお話。
ランチは別のK先生と。K先生が4カ国語を使えるようになったoriginをうかがう。なるほど。
研究室で仕事。
そして上記の原稿執筆。
そんな一日でした。
明日、晴れるといいですね。